【保存版】社内の英語研修を成功させるために必要な4つのこと
企業のグローバル化が叫ばれるようになって久しいですが、あなたの企業では「英語」に関する社内研修を実施していますか?
多くの企業が社員の英語力向上の必要性を感じており社内研修を実施しつつも、研修効果を最大限に引き出せていないのが現状です。
この記事では社内の英語研修によって社員の英語力が向上しない理由と、英語研修を有意義なものにするためのポイントについて詳しく解説します。
これから社内で「英語」に関する研修を実施する予定の方は、ぜひ読んで参考にしてみてください。
実践的な英語力が身につく社内研修が求められる理由・背景
少子高齢化やグローバル化の影響で、多くの企業が海外進出に力を入れています。
英語力の高い社員が多いほど、海外の顧客とスムーズにコミュニケーションを取ることができ良好な関係を築くことが可能です。それは販路の拡大にもつながるでしょう。つまり、社員の英語力を高めることは業績の向上にもつながるということです。
また、IT人材不足が深刻で、海外から熟練したエンジニアを採用する企業も年々増えています。
経済産業省によると2030年には最大79万人のIT人材が不足すると予測されています。海外人材を積極的に採用して労働力不足を解消しようとする企業も年々増えています。グローバルチームをうまく機能させるためにも社員の英語学習がより一層求められるようになりました。
このような背景から、英語研修に力を入れる企業が年々増加しています。
社員が研修で英語力を向上させられない理由
社員が研修で英語力を向上させられない理由は主に4つあり、下記の通りです。
- 社員の英語学習に対するモチベーションが低い
- 社員が英語学習のコツを掴めていない
- 研修内容が画一的で社員1人ひとりのレベルやニーズに合っていない
- 研修以外の時間で英語学習の時間を確保できていない
それぞれの理由について詳しく解説します。
社員の英語学習に対するモチベーションが低い
EF エデュケーション・ファーストが2022年に実施した「世界各国の英語力ランキング」によると、日本人の英語力は世界80位で、5段階中4番目のレベルである「低い英語能力」に分類されています。つまり、日本人の英語力はかなり低く、初心者レベルであるということです。
日本人が英語を苦手にする理由はさまざまですが、日常生活の中で必要に迫られないことが理由の1つとして挙げられます。そのため、目的や目標を持ちづらく学習に対するモチベーションを高めることが難しいのです。
社員が英語学習のコツを掴めていない
上記にもありますが、中学生、あるいは小学生から英語を学習していたにも関わらず、多くの日本人が英語初心者レベルです。中には英語に興味関心があるものの、学習のコツや方法がわからないという人もいるでしょう。
英語学習のコツや道標を示すことで、英語学習に目覚める社員もいるはずです。
研修内容が画一的で社員1人ひとりのレベルやニーズに合っていない
英語を習得するためにはさまざまな方法やテキストがありますが、効果は人によって異なります。それは社員1人ひとりで性格も、ライフスタイルも英語力も異なるからです。
研修以外の時間で英語学習の時間を確保できていない
語学力は筋トレと同じです。使えば使うほど力をつけることができます。
そのため、社内で英語の研修やレッスンを受けるだけでは十分な英語力をつけるのが難しく、自主学習や家庭学習の時間を確保することが大切です。
英語研修を成功させるために必要なこと
社内の英語研修を成功させるために必要なことは4つあり、下記の通りです。
- 英語力を向上させるメリットを社員に理解してもらう
- 研修内容をカスタマイズさせる
- 自主学習や家庭学習のサポートをする
- 実施目的・身につけるべきスキル・受講対象者を明確にする
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
英語力を向上させるメリットを社員に理解してもらう
語学力は一朝一夕には身につけられるものではありません。地道にコツコツと継続的に学習することが大切です。そして学習を習慣化させるためにはモチベーション、または学習する目的・目標が必要になります。
プロのコーチングを受けることで英語ができるようになり、自分の人生とキャリアにおける変化を理解し、目的がより明確化されることでモチベーションを維持して学習を継続させやすくなるでしょう。
研修内容をカスタマイズさせる
上記にもありますが、社員1人ひとりで英語力もライフスタイルも大きく異なります。専属の語学トレーナーがいれば、社員1人ひとりのレベルやニーズに合わせた研修内容または学習内容にすることができ、仕事ですぐに使える内容を学習させることで、社内の英語研修をより有意義で充実したものにすることができるようになるでしょう。
自主学習や家庭学習のサポートをする
上記にもありますが、研修の時間だけでなく自主学習や家庭学習の時間を設けることで英語力の向上が目指せることを説明しました。
そして、自主学習や家庭学習の内容は社員1人ひとりのレベルやニーズに合ったものである必要があります。
定期的にコーチングを実施したり、目標設定や学習プランの提案をしたりするなどして自主学習・家庭学習のサポートをしましょう。
また、専属の語学トレーナーがいれば社員1人ひとりに合った学習計画を立てられると共に、短期間で効率的に英語力を向上させることが可能です。
実施目的・身につけるべきスキル・受講対象者を明確にする
社内での英語研修をする場合、目的・身につけるべきスキル・受講対象者は下記のように多様です。
これらをまず明確にさせることで、実施すべき研修の内容が見えてくるでしょう。
【実施目的】
- 階層別教育
- 海外赴任前の準備
- グローバル人材の育成
- グローバルマインドセット
【身につけるべきスキル】
- プレゼンテーション
- ミーティングやカンフファレンス
- 交渉力
- 異文化理解
- 伝える力
【受講対象者】
- 階層別(例:新入社員・中堅社員・管理職)
- 所属する部門
- 業務での英語の必要性
- 英語レベル別
自社に合った英語研修会社を選定するためのポイント
社内の英語研修の内容やアプローチの仕方も重要ではありますが、研修を実施する英語研修会社の選定も研修の成否を決める重要な要素です。
下記の5点に注意して英語研修会社を選定するようにしましょう。
- ヒアリングを通じて自社の課題や目的に合った研修プログラムを提案してくれるか
- 経験豊富で実績のある講師を派遣しているか
- 導入実績が豊富であるか
- オンライン対応やイベントの実施など学習を継続させやすい工夫を行なっているか
それぞれのポイントについて詳しく解説します。英語研修会社の選定にぜひ役立ててください。
ヒアリングを通じて自社の課題や目的に合った研修プログラムを提案してくれるか
英語研修が必要な理由や自社が抱える課題、そして受講者の英語レベルと目標などを事前に丁寧にヒアリングして、自社にぴったりの研修プログラムを提案してくれる英語研修会社を選びましょう。
自社の課題や目的に合っているかどうかを判断するためには、下記の点をチェックしてください。
- 受講者のレベルや業務内容に合っているか
- 知識のインプットだけにとどまらず、学んだことをアウトプットできる実践的な機会が設けられているか
- 研修の実施だけでなく、受講者がモチベーションを維持しながら英語学習を継続できるようなアフターサポートも充実しているか
- 学習時間の管理やアンケートの実施で常に最善のプログラムを提供できているか
経験豊富で実績のある講師を派遣しているか
研修を担当する講師の実力も研修の成否に大きな影響を与えます。
経験豊富で実績のある講師であれば、自社の目的や課題に合った研修を実施してもらえる可能性が高いです。
優れた講師であるかどうかを判断するためのチェックポイントは下記の通りです。
- 受講者のレベルに合わせた内容やスピードでレッスンを進めているか
- 1人ひとりの受講生のレベルや弱点を把握し、評価や分析をしっかりと行っているか
- 自社の業界や受講者の職種に対する理解や知識はあるか
- 受講生のモチベーションを維持できるような工夫ができるか
導入実績が豊富であるか
英語研修会社のホームページを閲覧すると、これまでの導入実績を確認することができます。
導入実績は下記の点をチェックしましょう。
- 自社と同業または競合他社での導入実績があるか
- 大手企業や官公庁での導入実績があるか
- 導入実績が豊富であるか
オンライン対応やイベントの実施など学習を継続させやすい工夫を行なっているか
英語力の向上にはモチベーションの維持と継続的な学習習慣が重要であることを説明しました。
そのため、忙しい社員でも英語学習を習慣づけられるようにオンラインで対応していたり、イベントを実施して受講者の学習意欲を維持させる工夫をしたりと、受講者の立場や気持ちに寄り添ったサポートを行っている英語研修会社を選ぶようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?この記事では、社内の英語研修が上手くいかない理由、社内の英語研修を成功させるためのコツ、そして英語研修会社の選定のポイントについて詳しく解説しました。
この記事で紹介した内容を参考にしながら、ぜひ貴社での社内英語研修に活かしてください。
社内英語研修に関してさらに詳しく知りたい方はCOMASまでお問い合わせください。