コラム

ポリグロット・オンライン・カンファレンス:Comasトレーナー3名の学びと現場への示唆

多言語学習者・支援者が集う国際カンファレンス、ポリグロット・オンライン・カンファレンスにて、Comasのトレーナー3名がそれぞれ発表を行いました。本記事では、Kumikoさん、Karinさん、Julioさんの発表内容と、そこから得た学びを短いインタビュー形式で紹介します。社内外での教育活動やトレーニングの設計に活かせる学びが詰まった内容です。

Kumikoさん — 「パワフルクエスチョン」の教育的効果

Kumikoさんの発表は「言語学習におけるパワフル・クエスチョンの効果」がテーマでした。人材育成やマネジメントの観点から「問い」の力に長年関心を持ってきたことがこの研究の出発点になったそうです。主な対象は学習支援者や語学トレーナー。発表では、コーチングの手法を取り入れた問いかけを日本語のレッスンに応用した事例や、学習者アンケートをもとにした効果検証が紹介されました。

Kumikoさんは、パワフル・クエスチョンの具体的な質問例として「どんなマネージャーになりたいですか?」や「仕事において何を大切にしていますか?」といった、学習者が普段は答えを準備していないような深掘りの質問を挙げています。

また、学習者の成長はスコアだけでは測れず、「自信」や「思考の変化」といった目に見えない成果をどう捉え、学習者にフィードバックしていくかが重要だと語りました。実務においては、トレーナー側が成果を観察して言語化し、学習者と共有するプロセスが、学習の効果をより確かにする鍵だと強調しています。


Karinさん — 「学習は勉強ではなくトレーニング」

Karinさんの発表タイトルは「What you need to know before you start learning a language」。彼女は言語学習を「勉強」ではなく「トレーニング」と捉える重要性、感情のコントロール、戦略立案の3点を強調しました。主な対象は言語学習者で、発表では「反復を意識すること」など実践的な学習方法や、感情を学習のエネルギーとして利用する方法が示されました。

Karinさんは「感情のコントロールができると、学習のモチベーションを外部要因に頼らず自分で作れる」と述べ、ポジティブな感情だけでなくネガティブな感情も学習のエンジンになると説明しました。また、反復の段階を自覚的に増やす方法や、レッスンに毎回明確な目標を持ち帰ることで、練習→修正→再挑戦のサイクルを回す具体策を提案しています。学習を長く続ける上での実務的な助言が豊富に含まれたセッションでした。


Julioさん — 言語学習を「楽しむ」工夫

Julioさんは「How to make studying multiple languages easier instead of feeling overwhelmed」をテーマに、複数言語学習者を対象に、言語学習を楽しむ工夫と継続のためのアイデアを共有しました。

今回が彼にとって初めてのオンラインカンファレンスでの発表だったそうです。当初は10分の予定でしたが、予想を上回る参加者の関心と活発な質疑応答により、最終的には40分にまで拡大しました。参加者の多くは一般の学習者でしたが、実践的な学習法や挑戦を乗り越えるヒントが好評を博しました。

Julioさんは発表後に「参加者が学んだと言ってくれたことが驚きだった」と話しています。発表内容は、学習を楽しむためのメソッド、挑戦を乗り越えるための考え方、学習コミュニティとの出会い方など多岐にわたり、実例と個人的エピソードを織り交ぜて伝えられました。


トレーナーたちに共通する示唆

3名の発表を通して見えてくるのは、次のような共通点です。

第一に、学習は単なる知識詰め込みではなく、実践と心理の両面から設計するべきであるということ。Kumikoさんの「問い」、Karinさんの「トレーニングとしての学習」、Julioさんの「楽しむ工夫」は、それぞれ異なる切り口ながら学習継続と実用化を後押しする要素です。

第二に、学習成果は数値だけで評価できないという点。自信や積極性、学習への姿勢といった「見えない成果」をどのように捉え、学習者へフィードバックしていくかが鍵になると、3名は強調していました。

現場でこれらの示唆を生かすには、トレーニング設計を「行動に繋がる問い」「感情を原動力とした継続戦略」「学習を楽しむための仕掛け」といった観点から再構築することが有効です。短期的なスキル習得に留まらず、長期的な学習習慣と自律性の向上を目指すアプローチが求められます。


まとめ:現場に還元できる実践知

今回のカンファレンス参加を通じて、Kumikoさん、Karinさん、Julioさんはいずれも「学習の設計」と「学習者の心理」に深い示唆を得ました。企業研修や個別コーチングの現場は、単なる知識伝達ではなく、学習者が自発的に学び、成長を実感できる仕組みづくりこそが価値を生みます。Comasはこうした現場から得た知見を研修に還元し、実務に活かせる学びをこれからも提供していきます。


COMASの法人向け研修で、組織のコミュニケーションを次のステージへ

COMASでは、本記事で取り上げたような課題を解決し、貴社のビジネス目標達成をサポートするための実践的かつ成果重視の語学研修をご提供しています。
従業員一人ひとりのレベルや業務内容に合わせてプログラムを柔軟にカスタマイズし、学習効果を最大化します。まずはお気軽に、従業員の皆様が抱える課題についてお聞かせください。

  • 法人向け語学研修プログラムの詳細はこちら
  • 研修導入に関するご相談・お問い合わせはこちら
お問合せ

お問合せ